2013年01月29日

30日で人生を変える「続ける」習慣

30日で人生を変える「続ける」習慣  古川武士 著


冒頭、著者は習慣を身に付けることを「複利運用」と同じイメージと紹介する。

30日ごとに1つ身に付けた「よい習慣」が、自分にとっての「元本」。
それを単純に積み重ねるのでなく、「複利」で運用することで、
いつの日か爆発的なリターンにつながっていく・・・。

仮に、毎月1つずつよい習慣を身に付けることを5年間続ければ、
60のよい習慣が備わる計算だ。
このように、複数身に付けたよい習慣が、「複利効果」を生み出し、
人生をがらりと変えるというのが、著者の主張。

脳にとって、よい習慣、わるい習慣の区別はない。
ただ、一定期間以上くりかえされたから、習慣化しただけ。
この習慣化を利用すれば、少ない労力で、目指す結果を手に入れることができる
かもしれない。


習慣化については諸説あるが(21日説、1か月説、3か月説、6か月説)、
著者によれば、続けたいと思う習慣の種類によって異なるという。

レベル1.行動習慣
勉強、日記、片付け、節約、家計簿など日々の日課や行動習慣。これらは
比較的、柔軟にかえる必要があるため、習慣化への期間は1か月。

レベル2.身体習慣
ダイエット、運動、早起き、禁煙、筋トレなど
身体レベルの変化は、行動習慣にくらべて、人への影響が大きい
習慣化への期間は3か月必要になる

レベル3.思考習慣
論理的思考力、発想力、ポジティブ思考、ストレス発散思考など、
思考・性格にかかわる習慣
その人の根幹にかかわるので、変化に対する抵抗が最も大きい。
習慣化へは6か月が必要

ベストセラー「7つの習慣」を引用しつつ、著者が説明するには、
「習慣化のプロセス」はロケットの打ち上げに似ている。
最大の難関は、大気圏を抜けることで、そのために膨大なエネルギーが必要。
これは、重力が地上へと引き戻そうとするからだ。
しかし、いったん宇宙空間に出てしまえば、重力の法則から解放され、
少ないエネルギーで進むことが可能になる。

本書では、行動習慣を身に付けるステップとして
@反発期:すぐにやめたくなる
A不安定期:予定や人に振り回される
B倦怠期:じょじょに飽きてくる
の3ステップに分け、最初のステップで4割が挫折するとしている。

これは上記のロケット打ち上げとおなじ原理だ。


「習慣化の3原則」は以下の通り。
@1つの習慣に絞る【同時ににいくつもやらない】たとえばダイエットなら、運動と食事制限を同時にはじめることが多いが、これは
失敗する確率が高い。2、3つと同時に着手することで、
2倍、3倍の習慣引力がジャマするからだ。
A有効な1つの行動に絞る【行動ルールを複雑化しない】
B結果より行動に集中する【結果にこだわらない】

この原則にのっとったうえで、各ステップごとの対策が示されている。

《ステップ1 反発期》
この時期の継続のための対策は、ベビーステップ

どういうことかというと、「決して無理せず、小さくハードルをさげて始めること」
著者の実例でいうと、レーシックを受けるかどうか、怖いので迷っていた。
そこで、まずはパンフレットを取り寄せた。次に不安解消のために説明会に行き、
無料検査だけ受けた。すると、過程で恐怖心は薄れていき、
2週間後には実際に手術を受けていた――というエピソードを紹介している。

ベビーステップによって、100やるべきところを1しかやっていないとしても、習慣化
の観点からすれば、0と1の差は、100と1の差より大きいとしている。
元の小さな1歩で、モチベーションも大きく変わるという。

ベビーステップの設定には、
時間を小さくする(5分片付け、3分日記、10分読書など)
ステップを小さくする(1ページ読書、1行日記、部屋の1部のみ片付けなど)
が有効だ。

また、シンプルに記録することもポイント。
紙であれデジタル媒体であれ、やったかやらないか、「○×のみ記録」したり、
「○×プラス内容、数値」を簡単に記録するのがよい。
面倒なこと=挫折につながることを肝に銘じ、できるだけ楽ちんな方法で
記録する。


《ステップ2 不安定期》

この時期の対策は
@パターン化する
A例外ルールを設ける
B継続スイッチをセットする

@パターン化について。ステップ1でははじめの一歩として、ハードルを下げたが、
この時期はできるだけ一定のパターンに固定する(時間・やり方・場所など)
通勤時間や移動時間の活用など、一石二鳥で考えるとよい。
また、仮に週3日、英語の勉強をしたいなどの習慣でも、30日間は、
とにかく毎日やるのも重要。

A例外。急な予定の入る日や、体調の悪い日もあるだろう。
そんな例外時に、あらかじめ対応を考えておくと、ストレスがなくて助かる。
対応としては、ベビーステップで行動する、別日に振り替えをする、などだ。


《ステップ3 倦怠期》
ここでは
@変化をつける
A次の習慣を計画する
――などの対策が有効。

変化のポイントも、”一石二鳥”が有効だ。
例)片付けしながらリスニング。ウォーキングしながら音楽を聴く・・・などだ。


このほか、継続スイッチをあらかじめきめておくのもよいという。
これは自由に設定すればいいが、大きく分けるとご褒美を決める「アメ系」と、
危機感を利用した「ムチ系」のスイッチがあるという。

個人敵には、習慣クリア後にケーキ、ビールなどご褒美を設定する、アメ系が
性に合っている気がした。


シンプルに記録する、と書いたが、成長の記録としてグラフや表にして可視化する
ことは、やはりとても効果的だ。モチベーションアップにつながるので、ぜひ取り入れたい。


最後に1つ。著者は「農業ビジョン」で習慣の種をまくことを勧めている。

2人の農夫がいた。

1人は、ジャガイモ、ホウレンソウ、小松菜など短期間で収穫できる野菜のみ栽培した。
もう1人は、短期間で収穫できる野菜を6割、カボチャやゴボウ、スイカ、いちごなど
半年かかる作物に3割、柿、桃など数年かかる作物に1割の時間を費やした。

数年度、目先の収穫を重視した農夫の食卓は、代わり映えのしないメニューばかり。
中・長期も見据えて作物を育てた農夫の食卓は、さまざまな野菜やフルーツのならぶ
豊かな食卓となった。

2人農夫の差は「ビジョン」の有無。
習慣も同じで、すぐに結果が望めるものから、数年後に結果がでるものまである。
中長期も視野にいれ、様々な習慣の種をまくことが非常に重要といえる。


分刻みの時間にこだわるなど多少、細かすぎるきらいもあるが、気づきも多かった。


★★★★★ 5つ

posted by 蛙とカメ at 11:28| Comment(0) | 自己啓発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月28日

超簡単 お金の運用術

超簡単 お金の運用術  山崎元 著


運用が趣味でも。仕事でもないごくふつうの人に向けて、
著者が進めるほぼベストな運用方法の紹介。


基本形はこれ。

@当座の生活に必要なお金(給与の3か月分など)を銀行の普通預金におく
A残ったお金のうち、好きなだけ、内外の株式に投資するETFに、国内4割、
外国株6割の比率で投資する
Bリスクを取ることに気が進まないお金は、個人向け国債(10年満期タイプ)または
MRF(マネーリザーブファンド)を購入する
C大きな支出の必要が生じたら、AまたはBを躊躇なく部分解約してこれに充てる
D健康保険、国民年金、自動車保険には必ず入る。住む家によっては火災保険も入る
E必要がある場合だけ、ネットの生命保険で死亡保障の生命保険(定期保険)に入る
F確定拠出年金は最大限に使う。特に個人型の活用を見逃さない


まとめると、こういうこと。


素直に読んでいくと、著者は比較的リスクをとることを勧めているかのようにも読める。
これに対する説明は、「ヒューマンキャピタル(人的資本、健康なサラリーマンが生涯いくら稼げるかなど)とライアビリティ(負債)を考えると、借金さえしない範囲なら、案外リスクを取っても大丈夫だ」
というスタンスの現れということだ。

Fに確定拠出型年金がはいっている。
利用できる場合は、最大限に利用するのがよいとのこと。
最大のメリットは、月々払う掛け金が所得控除の対象になること。
個人事業主では年間最大81万6000円にもなる。
厚生年金はあっても、企業年金のないサラリーマンでも、年間最大21万6000円が
非課税になるメリットは大きい。


後半は、お金のあれこれレクチャー。
シンプルだったり、辛口だったり、なかなかおもしろい。

「いつ」が投資にとって有利なタイミングかを判断するのは難しいが、一般に
投資をスタートする時点の株価は、低いほうが有利だ。
著者曰く、株式の場合、いつの判断はむずかしくとも、「いくら」が
「高いか・安いか」を大まかに判断することはできる。

「利益に対する株価」(→PER:株価収益率)、「長期金利」、「名目GDP成長率」
のバランスで株価の高低をみるものだ。

詳細は長くなるのではぶくが、日本と米国それぞれの株価、為替レート、長期金利
の4指標は、毎日必ずチェックして「なぜか?」を数秒考える
ことを勧めている。
手帳に書いておくのもいいだろう。

景気のことを考えて、株式投資のリターンを改善することはできないが、
経済が大まかにどういう状況にあって、経済ニュースのなにに
株価や為替レート、金利が反応しているかについては、状況を理解するべきとする。

これによって、投資脳・経済脳の活性化につながり、徐々に育っても来るという。


本著の簡単運用法では、通常の投資信託をすすめていない。
これは、執筆時点の商品ではいずれも、手数料が高すぎたため。
販売手数料については、ノーロード投信も増えてきたし、本著執筆後に、
投資信託で手数料の低い良心的な商品が出てきた場合は、
通常の投信が適切な運用の選択肢になることは、ありうると補足している。


このほかお金のあれこれ。
・一般的に、売り手が熱心に売っているものは、買い手にメリットがないことが多い

・退職後に備えることも、幅広くは投資。資産運用だけでなく、定年後もなんらかの形で
働くことがおすすめ。副業の形でも、将来的にやりたいことを、現役のうちから準備する
のが、経済と気分双方に、有益な投資である

・日本の財政赤字について。800兆の財政赤字に対して、政府資産は500兆。
純負債は300兆程度とすると、通常の先進国並みである。
くわえて国債は、日本人が日本人から借りて、日本国内に支出しているお金である。
わかりやすくいうと、サザエさんから、ますおさんが借りて、かつおくんのためにつかって
いるようなものとか(笑)
これらのことから、明日にも財政破たんをするようなものでなく、パニック商法こそが
危険とする。

・若い人が金融資産の中の大きな比率で、リスクを取っていいように言われるのは、
「長期投資だとリスクが縮小するから」ではなく、
「人的資本を考えると、金融資産の運用でとるリスクが相対的に小さいから」
前者は広く流通する誤った運用常識であり、マネー本や雑誌の特集などで、
著者の知識の正確性をはかるときの有効なポイントである


わたしには理屈っぽすぎることもありましたが、参考になりました。
★★★★★ 5つ


posted by 蛙とカメ at 13:22| Comment(0) | 資産運用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月27日

「朝がつらい」がなくなる本

「朝がつらい」がなくなる本  梶村尚文 著


「朝活」などの言葉もはやり、さまざまな本の著者が進める”朝型人間”。
10代のころまでさかのぼっても、典型的な夜型人間であるわたしにとっては、
朝型とはなんとも耳が痛いです。

というわけで、睡眠医療に関する医学博士である著者の本を読んでみました。

ぐっすり眠るテクニックと、朝型人間にかわる方法がいくつか紹介されているので、
気になった部分のみ抜粋。

▼眠りにつく2時間前には部屋を暗くする
 200ルクス以下にする。目安としては、リビングの明るさを玄関の明るさまで落とす。
明日やるべきことを書き出しておく
 布団に入る前のほんの10分。明日やることや気になっていることを
 スケジュール帳などに書き出しておくだけで、意外と安心して眠りにつける
▼1日であったよかったことを3つ思い出す。
 夕食がおいしかった、店員が親切だった・・・etc、どんな小さなことでもよい
▼明日の準備をしてから寝る
 着ていく服、持っていくものを準備する

非常に参考になったと思うのが「なにかをひとつ、あきらめる」こと。
なぜ十分な睡眠がとれないか、1日の自分を振り返ると、
趣味が多くてつい夜更かし、友人と飲んで終電帰り、ネットで夜中に株価を見る、
ミステリー小説に読みふける・・・・理由を挙げるときりがない。

しかし、これらのなかで「絶対に必要」なものはどれか。
やらなくてもよいものも、きっとあるはず。
よい睡眠をとるためには、こうした行動の中から「あえて何かを捨てる」姿勢
が大切という。
これはもっともなことかもしれない。
部屋の整理だけでなく、行動にも整理が有効なようだ。

いくつかでも生活に取り入れて、朝方人間を目指したいものだ。


★★★ 3つ
posted by 蛙とカメ at 00:00| Comment(0) | 片付け・生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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